メモリーか?
さて、重いプロセスを整理できたところで、次に大事なのがメモリの使用状況です。Vistaになって、XPよりさらにメモリーの使用量が増えています。
Vista Ultimate 版だと、インストール直後で400MB 近くが Vista
のシステムに使われてしまいます。ノートPCだと 1GB メモリーが標準だと思いますが、そうなると残りが
600MB程度しかアプリケーションに使えません。このため、WORD, IE, Outlook
などを複数立ち上げると、ほぼメモリーをすべて使いつくすことになります。
物理メモリと仮想メモリ
しかし、メモリーをすべて使いつくしたとしても、Windows
はメモリーの一部をディスクに退避させることによって、実際に搭載されているメモリー容量以上のアプリケーションを同時に実行できるように設計されています。このように仮想的に実際に搭載されている物理メモリ以上の容量を扱うことができますが、このメモリを「仮想メモリ」と呼びます。この物理メモリと仮想メモリの境目が高速化を考える上で大事なポイントになります。
物理メモリと仮想メモリ容量の確認
メモリの最適化を行う前に、まず物理メモリと仮想メモリの容量を確認しましょう。
まず、物理メモリですが、タスク マネージャの[パフォーマンス]
タブで、物理メモリ容量と現在の仮想メモリ容量(ページ ファイル)を確認できます。

この場合の物理メモリは、2046 MB (2GB)を搭載しており、そのうち1.52 GB
が実際に使用されています。
ページファイルを拡張せずに使用できるページ サイズ(仮想メモリ)は 2474 MB (約2.4
GB)、これまでのピーク時の仮想メモリサイズは4311MB (約4.2GB) です。
仮想メモリの容量の設定は、[コントロールパネル]→[システムとメンテナンス]→[システム]で、左のタスクから
[システムの詳細設定]を選択します。すると次の
[システムのプロパティ]ダイアログが表示されますので、[詳細設定]タブを選択し、[パフォーマンス]の[設定ボタン]を押します。

すると次のように、[パフォーマンスオプション]
ダイアログが表示されますから、[詳細設定]タブを選択します。

すると、この場合だと [すべてのドライブの総ページングファイルサイズ] が 2346 MB
であることがわかります。すなわち、アプリケーションをどんどん起動していった場合、物理メモリは 2GB
(2048
MB)ですが、2.3GB程度まで同時にアプリケーションを使用することができます。このサイズは、ページファイルが足りなくなった時点でシステムが自動的に拡張してくれます。
スラッシングに注意!
このような 2GB
しか物理メモリがない状態で、2GB以上のアプリケーションを動作させた場合、次のようになります。ここで、注目してほしいのが、物理メモリが
1.91 GB なのに対して、ページファイルが 3110M /
4311Mとなっているところです。これは、現在のページ ファイルが 3110M (約 3GB)
使われているということを意味しています。また、ピーク時では最大4GB
以上仮想メモリが使われたということを意味します。それは、どいいうことかというと、物理メモリ 2GB
に乗り切らないメモリを ページ ファイルとしてディスクに退避させながら、動作させているということです。

このような状態になっていると、CPUはほとんど遊んでいるのですが、ディスクがガサガサ動作しっぱなしで、Windows
はほとんど動きが取れない状態に陥るスラッシング状態となります。
スラッシングとは、このようにシステムが必要とするメモリが確保できないため、ディスクへ使われていないメモリ(ページ)を書き出し、かわりに必要となるメモリ(ページ)を読み込み、動作を継続しようとしますが、ディスクへの入出力は非常に時間がかかるため、これがオーバーヘッドとなり、システムがほとんど停止状態に陥ることを言います。
メモリ不足の場合は、不要なプロセスを停止する
このようにメモリ不足が原因で遅くなっている場合には、実際のメモリ使用量が、物理メモリの容量を超えないように、不要なプロセスを終了させます。この場合、一番メモリを消費しているプロセスから停止可能かどうかを確認していくのがよいでしょう。
そのためには、次のように タスク マネージャ から [プロセス]
タブを表示し、メモリでソートします。すると、たとえば次のようになります。

ここで、メモリの使用量の多いプロセスの上位から停止しても問題ないプロセスかどうかを確認し、不要なアプリケーションを停止します。
ここで、標準状態でにメモリを多く使うプロセスとしては、svchost.exe、iexplorer.exe,
dwm.exe などがあります。svchost.exe は、Windows
のシステムが動作する上で必要なサービスを起動するためのプロセスで、これを止めてしまうと必要なサービスが起動できなくなったり、不安定になったりするので、停止しないようにしましょう。iexploere.exe
は、名前の通りインターネットエクスプローラーです。複数立ち上げている場合、不要な
IEは閉じましょう。dwm.exe は、Aero
のためのプロセスです。視覚効果を低くすると、dwm.exe が使用するメモリ容量も多少削減できます。
不要な Web ページは閉じておく
Web ページの中には、時計を表示したり、GIF
動画のアイコンをはったり、自動的にリフレッシュがかかったりするものがあります。これらも多少なりともコンピュータリソースを使用するので、不要なページを閉じるようにしましょう。
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